
「脂肪の摂り過ぎは体に悪い」。誰もが知っている常識だが、なぜ悪いのか、細胞で何が起きているのかは、実はよく分かっていなかった。MITの研究チームが初めて解明したメカニズムは、細胞の「生存戦略」という意外な視点を浮かび上がらせた。

脳は若いときがピークで、年を重ねるほど衰えていく。加齢と脳機能について、多くの人がこう信じている。しかし、ケンブリッジ大学の最新研究は、まったく違う景色を見せてくれる。人間の脳には、9歳、32歳、66歳、83歳という4つの「転換点」がある。脳科学が示した答えは、意外なものだった。

TikTokではインフルエンサーがその粉末をドリンクに混ぜ、ポッドキャストでは頻繁にその広告が流れているサプリがある。免疫力、腸の健康、減量、筋肉回復。GNCは「年間最大級のサプリトレンド」と報告した。この「液体の金」と呼ばれるサプリの正体は、牛の初乳だ。赤ちゃんのための母乳が、なぜ大人のサプリになったのか?

毎日音楽を聴くだけで認知症リスクが39%減少。しかし、この驚異的な数字の背後にあるのは、単なる「気分転換」ではない。オーストラリアの10年間にわたる大規模研究が明らかにしたのは、音楽が脳に引き起こす物理的な変化だった。神経可塑性、白質の密度増加、前頭前皮質の構造変化。音楽は脳を「書き換え」ているようだ。

フィットネス系インフルエンサーが「体重1kgあたり2.2g以上」を推奨する一方、公式ガイドラインは0.8g。3倍近い開きがある。いったいどちらが正しいのか? さらに興味深いのは、日本では高齢者の10%がタンパク質不足でフレイル(虚弱)状態に陥っていることだ。過剰摂取と不足。この両極端な現象は、何を意味しているのだろうか?

脳を鍛えるための本やパズルは数多くあるが、はたして購入する価値はあるのか? 最新研究が示したのは、最も効果的なアルツハイマー予防は「歩くこと」だった。毎日3,000歩で認知機能低下を3年遅らせる。しかも完全に無料だ。鍵となるのは、脳内の「タウ」という真犯人への作用である。

1日1杯のコーヒーが心房細動の再発リスクを39%減少させることが、米国の大規模臨床試験で判明した。健康にいいのか、悪いのか―終わらない「コーヒー論争」の中で、少なくとも不整脈には保護効果があるという科学的根拠が示された。

米国の新たな研究で、ドライクリーニングで広く使われる化学物質PCE(パークロロエチレン)への曝露が、肝線維症のリスクを3倍に高めることが明らかになった。しかし日本ではすでに9割以上のクリーニング店が石油系溶剤へ転換済みだ。問題は、PCEの"遺産"として残る土壌汚染と、高所得層に偏る曝露リスクにある。

イギリスの大規模研究が、衝撃的な事実を明らかにした。「15分以上」の継続的な歩行をする人は、同じ歩数でも細切れに歩く人と比べて、死亡リスクが80%、心血管疾患のリスクが70%低い。しかし、日本のビジネスパーソンは通勤で歩いているはずだ。問題は「歩数」ではなく、「歩き方」にありそうだ。