2026/05/21
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アボリジニが1,000年守り続けたディンゴの墓を豪研究チームが発掘、数世紀の供養跡も

アボリジニが1,000年守り続けたディンゴの墓を豪研究チームが発掘、数世紀の供養跡も

道路脇から現れた1,000年前の墓

5年前、バーキンジの長老アンクル・バジャー・ベイツと考古学者ダン・ウィッターが、ニューサウスウェールズ州キンチェガ国立公園の道路切土から浸食で露出した骨を発見した。バーキンジ語で「ガーリ」と呼ばれるディンゴの骨だ。左側を下にして横たわり、かつては川の貝殻で丁寧に築かれた塚の中に安置されていたという。

浸食による骨の消失を懸念したメニンディー・アボリジニ長老評議会の要請を受け、バーキンジの長老たちと考古学者チームが共同で発掘調査を実施した。西オーストラリア大学のルカス・コウンゴウロスを筆頭著者とする研究論文が学術誌『Australian Archaeology』に掲載された。ディンゴの埋葬例はオーストラリアで初めてではないが、今回の発見地はこれまでの例よりも北西に位置する。「こうした伝統が以前考えていたよりずっと広範囲に存在していたことが確認された」とコウンゴウロスは述べた。

カンガルーに蹴られた老犬の生涯

骨の分析から、このディンゴは推定4〜7歳の高齢の雄だったことがわかった。野生のディンゴにとっては晩年にあたる年齢だ。歯はひどくすり減り、脚の骨には長期的な炎症による変性——おそらく関節炎——が見られた。

興味深いのは、肋骨と下肢に骨折の痕跡が残っていたことだ。いずれも完全に治癒していた。コウンゴウロスによれば、傷の形状はカンガルーの蹴りによるもので、狩りの最中に負った可能性が高いという。アボリジニの狩猟者がディンゴとともにカンガルーを追う慣習は、世界各地で人が犬と狩りをしてきた伝統と重なる。しかし骨折が完全に治癒していた事実は、このディンゴが人に看護され、回復するまで世話を受けていたことを意味する。

「ガーリについて際立っているのは、彼が高齢で、よく世話をされていたことだ」とコウンゴウロスは語る。「治癒した傷、すり減った歯、そして丁寧な埋葬は、この動物が人とともに長い生涯を過ごし、その死が意図的に、敬意をもって弔われたことを物語っている」。大腿骨の長さから推定された体高は野生のディンゴより低く、家畜化された動物に典型的な小型化の傾向を示していた。

3,500年で「家族」になったディンゴ

ディンゴがオーストラリアに到達したのは3,500〜5,000年前のことだ。遺伝学的研究によれば、ニューギニアからの航海者に連れられたわずかな家犬の集団が起源とされる。その小さな始まりから野生化し、大陸全体に広がった。

だが同時に、先住民たちはディンゴとの絆を育んでいった。人類学者デボラ・バード・ローズによれば、ディンゴは「呼べば応え、狩りを助け、人と寝床を共にし、人間の言葉の一部を理解することを学んだ最初の人間以外の存在」だったという。創世神話にも組み込まれ、単なる実用的なパートナーを超えて、コミュニティの一員として扱われるようになった。

今回の発掘で最も注目されたのは、貝殻の塚の層構造だ。ディンゴの埋葬後、何世代にもわたってバーキンジの人々が墓に貝殻を積み続けていた。これは故人に「食事を供える」儀式であり、人間の墓と同じ慣習がディンゴにも適用されていたことを示す。人とディンゴの関係が、生前だけでなく死後も何世紀にわたって維持されていた事実は、外部の研究者が認識していた以上に深い絆が存在していたことを裏づけるだろう。

故郷の土に還ったガーリ

発掘は、バーキンジの長老クエイルによる「スモーキング・セレモニー」——煙で墓と骨を清める儀式——から始まった。オーストラリア博物館・シドニー大学の考古学者エイミー・ウェイらの研究チームは、バーキンジの代表者と数年にわたって協力し、伝統的な知識と現代の科学的手法を組み合わせて調査を進めてきた。

そして2026年初め、ディンゴの骨はバーキンジの土地に再び埋葬された。オーストラリアではこうした返還を「カントリーへの帰還」と呼ぶ。

「この研究は、バーキンジの人々がずっと知っていたことを裏づけるものだ」とウェイは語る。「動物や祖先、カントリーとの関係は、深く、意図的で、継続的なものだった」。1,000年前のガーリは、考古学者と長老たちの手で、ふたたび故郷の土に還った。