2026/05/25
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Forza Horizon 6が日本全土をシリーズ最大マップで再現、探索だけで夢中になる

Forza Horizon 6が日本全土をシリーズ最大マップで再現、探索だけで夢中になる

レースしなくても進む「Discover Japan」

Forza Horizon 6の舞台は日本全土だ。東京のネオン街から富士山麓の凍結路まで、シリーズ最大のオープンワールドマップが広がる。プレイヤーは新進レーサーとしてHorizon Festivalを勝ち上がる——という建前だが、The Vergeのレビューを書いたアンドリュー・ウェブスターは、1週間毎晩プレイしてほとんどレースをしていないと告白している。

ゲームには2つの進行トラックがある。ひとつはレースイベントで順位を上げていく従来型の進行だ。もうひとつが「Discover Japan」と名付けられた探索トラックで、新しい道の走破、各地に隠されたマスコット像の発見、仮想の友人とのロードトリップなどで経験値が貯まる。レースで勝つ必要はない。

マップのほぼ全域がゲーム開始直後から開放されている点も特徴的だ。チュートリアルを終えた瞬間から、プレイヤーはどこへでも走り出せる。

ゼルダに通じる「写真で名車を探す」設計

探索を動機づけるサイドクエストも多彩だ。写真家のために雑誌表紙用のショットを撮影するミッションや、メカニックの実験車両で悪路を走破する課題が用意されている。なかでもウェブスターが最も気に入ったのは、写真だけを手がかりに隠された名車を探すクエストだという。特定のコンビニの隣、あるいは特定の橋が見える場所に置かれたポルシェやBMWを、マップマーカーなしで自分の目だけを頼りに見つけ出す。

ウェブスターはこの設計を『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と重ねている。地図上のアイコンを追うのではなく、風景そのものを読み解くアプローチだ。レースゲームにこの手法を持ち込んだことで、「速く走る」だけでなく「丁寧に見る」楽しさが加わった。

「走るだけで楽しい」を支える設計と舞台

操作感はリアルとアーケードの中間を狙っている。初心者には寛容で、上級者にはスキルと車両理解を要求する。この匙加減が、競技目的ではなく「ただ走る」プレイスタイルでも満足感を持続させている。

探索に報酬を与え、レースを強制しない構造は、オープンワールドゲーム全体の設計思想としても示唆に富む。ジャンル本来の目的を脇に置いても成立する遊びを設計できるかどうかは、舞台となるマップの密度と多様性にかかっているだろう。都市・自然・文化が狭い国土に凝縮された日本は、その条件をほぼ理想的に満たした。次にどの国がこのフォーマットで描かれるか、気になるプレイヤーは少なくないはずだ。