2026/05/25
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米グルメ記者が母の日ギフトを厳選——8ドルのジャムから300ドルのトースター

米グルメ記者が母の日ギフトを厳選——8ドルのジャムから300ドルのトースター

プロのフードライターが「息子の顔」で選ぶ

「信頼されるフードライターで、愛されるジャーナリストで、定評あるギフト推薦者になる前に、私はひとりの息子だった」。Eaterのチャーリー・ラニオンは、母の日ギフトガイドをそう切り出す。

彼がまず推すのはチョコレートだ。サンフランシスコのダンデライオン・チョコレートとニューヨークのショコラティエ、ホーカン・マーテンソンによるコラボレーション「Pearls of the Forest」(90ドル)は、マーテンソンの故郷スウェーデン南部の森に自生する果実からインスピレーションを得たボンボンコレクションだという。フランスのリシャールのセレクション(103ドル)も候補に挙がるが、ラニオンが「まだGOAT(史上最高)」と断言するのはSee's Candiesの「ナッツ&チューズ」(43ドル)だった。「母の心への——そして自分の心への——最短距離」だと彼は書く。高級ショコラトリーを知り尽くしたプロが最後に選ぶのが43ドルの素朴な一箱だという事実は、なかなか痛快だろう。

花は「サブスク」で、トースターは「日本製」で

花もまた定番だが、ラニオンが推すのは一度きりの花束ではなくサブスクリプションだ。ファームガール・フラワーズの定期便は、「トリミングとアレンジだけで午前中が潰れる」ほどのボリュームで届くという。毎週届く花が、母の日の「一日だけの感謝」を通年の習慣に変える仕掛けだ。

キッチン用品では、300ドルの日本製トースター「バルミューダ」が選ばれた。日本では広く知られたブランドだが、米国のグルメメディアが「母の日の贈り物」として推薦する光景は、日本の読者にとって新鮮かもしれない。自国の定番家電が海を渡り、「特別なギフト」として再発見されるのは興味深い現象だ。

「あなたの好きなものを知っている」

ギフトガイドの価格帯は、8ドルのアプリコットジャムから300ドルのトースターまで幅広い。だが共通項がある。どれも「万人向け」ではなく、受け取る人の食の好みを理解していなければ選べない品ばかりだ。

ラニオンは記事の冒頭で、母の日を「母親だけでなく、すべての母親的存在を祝う日」に広げようと提案した。親友の母親でも、大学時代に洗濯の仕方を教えてくれた元恋人でもいい——その人の食卓を想像できることが、最良のギフト選びの条件だ。See's Candiesの43ドルの箱もバルミューダの300ドルのトースターも、値段ではなく「あなたが好きなものを知っている」という確信で選ばれたものだろう。