2026/05/25
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ネットフリックス、5年苦戦したゲーム事業が「テレビ×スマホ」で軌道に乗り始める

ネットフリックス、5年苦戦したゲーム事業が「テレビ×スマホ」で軌道に乗り始める

モバイルゲームの壁

ネットフリックスがゲーム事業に乗り出してから約5年が経つ。映画やドラマに加えてゲームも揃えることでサービスの厚みを増す——その狙い自体は理にかなっていた。しかしスマートフォン向けモバイルゲームを軸にした路線は、期待したほどの成果を生まなかった。

『グランド・セフト・オート』シリーズや『Squid Game: Unleashed』など一部タイトルはヒットしたが、The Vergeによれば、ゲーム事業全体としては目立った成果を挙げられていなかったという。

テレビ×スマホという解

転機になりつつあるのが、2025年に導入された「テレビゲーム」機能だ。テレビ画面にゲームを映し出し、各プレイヤーが自分のスマートフォンをコントローラーとして使う。専用ゲーム機もコントローラーも要らない。ネットフリックスのアカウントさえあれば、家族全員がすぐに参加できる。

ラインナップには『ボグル』のようなワードゲームや、レゴ、映画『ナイブズ・アウト』をテーマにしたパーティーゲームが並ぶ。The Vergeの記者は、家族が自然とテレビの前に集まって順番を待ち、一緒に単語を叫び合う光景を「ボグルが我が家の観戦スポーツになった」と表現した。

ここで注目すべきは、ネットフリックスが「ゲーマー」ではなく「家族」を狙った点だろう。既存のゲーム機メーカーと同じ土俵で戦うのではなく、すでにリビングのテレビを占有するストリーミングサービスとしての立場を活かした格好だ。

「観る」から「遊ぶ」プラットフォームへ

ネットフリックスはいま、ライブスポーツや視聴者参加型のタレント番組など、映像コンテンツの枠を越えた領域へ踏み出した。テレビゲームはその延長線上にある自然な一手だ。

映画を観終わった家族がそのまま画面を切り替えてパーティーゲームに移行する——そんな使い方が広がれば、ネットフリックスは「観る」だけでなく「遊ぶ」場としても定着する可能性がある。5年の試行錯誤を経て、ストリーミング最大手は「テレビの前にいる家族」という、最もシンプルで強力な資産に立ち返ったようだ。