雨の中、看板を持って道端に座った6歳
イギリス・グロスター近郊の農場に暮らすバディ・ブレイリー少年(6歳)は、ある土曜日、道端に手書きの看板を掲げた。「ここで止まって! チャリティのためにヤギに餌をあげよう!」──看板の横では、ヤギたちが餌を待っている。
きっかけは愛犬の死だった。大切な犬を失ったバディは、同じように居場所を必要としている動物たちのために何かしたいと考えたという。だが母親のアビーさんによれば、家族が暮らすのは「本当にどこからも遠い場所」だ。雨の中、傘の下で1時間待っても、通りかかる人は誰もいなかった。
SNSが変えた田舎の農場の風景
バディの家族は、日頃から田舎暮らしの様子をSNSに投稿していた。ヤギの餌やり募金の風景がオンラインで共有されると、事態は一変する。農場まで足を運べない人々が次々とオンラインで寄付を始めた。ワシントン・ポストの報道によれば、集まった金額は1万5,000ドル(約230万円)を超えたという。
「どこからも遠い場所」から発信された少年の行動が、インターネットを介して国境を越えた。愛犬を失った悲しみを他の動物を助ける力に変えたバディの姿が、寄付者たちの共感を呼んだとみられる。
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ヤギと看板から始まる「できること」
6歳の子どもにできることは、大人に比べれば限られている。それでもバディは、手の届く範囲──農場のヤギと手書きの看板──で動き出した。ペットシェルターに届いた寄付は動物の命を直接支えるだけでなく、悲しみを行動に変えるという選択肢を多くの人に思い出させたようだ。
グロスターの農場では、ヤギたちが今日も道行く人を待っている。

