2026/05/25
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Vivo X300 Ultra、望遠より「全レンズ均等」で最高のスマホカメラに

Vivo X300 Ultra、望遠より「全レンズ均等」で最高のスマホカメラに

望遠軍拡の中でVivoが選んだ「引き算」

シャオミ、OPPO、ファーウェイ——2026年のフラッグシップスマホ市場では、各社が競うように望遠カメラの性能を引き上げてきた。10倍超の光学ズームはもはや珍しくなく、差別化の焦点は「どれだけ遠くをきれいに撮れるか」に集中した。

VivoのX300 Ultraは、この潮流に逆行する。The Vergeのレビューで「あらゆるスマートフォンの中で最高のカメラ」と評されたこの端末は、望遠レンズを前モデルとほぼ同スペックに据え置いた。開発リソースを集中させたのは、メインカメラと超広角カメラの大幅な改良だ。結果として、どのレンズに切り替えても画質が安定する「全体最適型」のカメラシステムが生まれた。

35ミリ——「人間の目」への回帰

メインカメラに搭載されたのは、200メガピクセルの大型センサー(ソニー Lytia 901、約2.3センチ型)だ。注目すべきは焦点距離で、一般的なスマホの23〜26ミリより狭い35ミリ相当を採用した。35ミリは写真家が「標準レンズ」として長年愛用してきた画角で、人間の視野に近い自然な描写が得られるとされる。

超広角カメラも特筆すべき存在だ。センサーサイズはiPhone 17 Proのメインカメラを上回り、光学式手ブレ補正まで備わっている。超広角でありながらメインカメラ級のハードウェアを持つレンズは、現行の他社フラッグシップにも見当たらないという。

一方、デザインの評価は厳しい。筐体に目を引く要素は乏しく、独自OSのユーザー体験にも改善の余地が残る。約1,829ドルというフラッグシップ相応の価格を考えると、カメラ以外の訴求力をどう高めるかが今後の課題だろう。

「3本すべてがメインカメラ」という次の競争軸

スマホカメラの進化は、画素数→レンズ枚数→望遠性能と、常に「1つの指標」を巡る軍拡を繰り返してきた。Vivo X300 Ultraが体現しているのは、次の段階が「全体最適」にあるかもしれないという仮説だ。

プロの写真家がカメラシステムを選ぶとき、1本の飛び抜けたレンズより、広角・標準・望遠の3本が安定して高水準であることを重視する場合が多い。スマホがその領域に近づくにつれ、同じ基準で評価されるのは自然な流れだろう。望遠の倍率競争に疲れたメーカーや消費者にとって、3つのレンズすべてが「メインカメラ」と呼べる端末は、静かに説得力を増していくかもしれない。