2026/05/25
SPARKL

ユーロビジョン2026決勝、本命フィンランドにがん克服の豪州歌手が迫る

ユーロビジョン2026決勝、本命フィンランドにがん克服の豪州歌手が迫る

本命フィンランド、オッズで他を圧倒

ユーロビジョン2026の決勝には25カ国が出場する。火曜と木曜の準決勝を勝ち抜いた20カ国に、開催国オーストリアと放送局の財政貢献が大きい「ビッグ4」(イギリス、イタリア、ドイツ、フランス)が自動的に加わる構成だ。通常は「ビッグ5」だが、スペインの放送局が今年の大会をボイコットしたため、1カ国少ない。

ブックメーカー各社が圧倒的な本命に推すのは、フィンランド代表のリンダ・ランペニウスとピート・パルコネンのデュオだ。楽曲「Liekinheitin」で準決勝をトップ通過し、優勝オッズは10/11と他を大きく引き離す。3番人気にはギリシャ代表アキラスの「Ferto」(8/1)が入った。

がんを克服した41歳が狙う「豪州初」

最も注目を集める対抗馬が、オーストラリア代表のデルタ・グッドレムだろう。豪州の国民的ドラマ『ネイバーズ』出身の41歳は、がんサバイバーでもある。楽曲「Eclipse」で準決勝を堂々と突破し、会場での歓声は出場者のなかでも最大級だったという。

オーストラリアはユーロビジョンで優勝した経験がない。グッドレムが頂点に立てば、豪州にとって初の快挙となる。オッズは3/1で、フィンランドに次ぐ2番手の評価だ。欧州中心の大会で南半球の歌手がここまで支持を集めるのは珍しい。

25カ国の歌が交差するウィーンの夜

今年のステージは音楽以外でも話題が豊富だ。準決勝にはイギリスのポップアイコン、ボーイ・ジョージがサンマリノ代表と共演したが、サンマリノ自体は決勝に進めなかった。ハリウッド俳優ウィル・フェレルも、自身が出演した2020年のユーロビジョン・コメディ映画を思わせるカメオ出演で会場を沸かせたという。

モルドバの「Viva, Moldova!」からウクライナの「Ridnym」、ルーマニアの「Choke Me」まで、ジャンルも言語も異なる25曲が今夜ひとつの舞台に集まる。フィンランドの本命デュオと、がんを乗り越えた南半球のシンガーと、23カ国の挑戦者たち——音楽の都ウィーンで、25の物語が重なりあう。